ゴルフクラブの種類
ゴルフクラブの種類を理解していないと、ゴルフクラブを選ぶこともできません。
ここでは、ゴルフクラブを選ぶ以前にゴルフクラブにはどんな種類があるのかを知っておくべきだとの考えから簡単に紹介しておきます。
ゴルフクラブは大きく分類すれば「ウッド」「アイアン」の2種類があります。
クラブにはそれぞれ2番とか3番といった具合に番号が振られていて、この番号が小さくなるにつれて長距離を飛ばせる様な設計になっています。
基本のゴルフクラブの種類について
また最近では「ユーティリティ」と呼ばれる種類のゴルフクラブが出てきています。これは「ウッド」と「アイアン」の中間的な特徴を持っていますので、ゴルフクラブを選ぶ選択肢が以前よりも複雑化してきました。
クラブの説明
【ウッド】
ヘッドの部分はゴルフクラブが出始めた頃は木製でできていました。その為にこの名前が付けられたそうです。
現代では設計技術も進化してヘッドの部分素材もチタン、カーボン、メタルと様々なものが使われる様になってきました。
しかし、呼び方は相変わらずに「ウッド」と呼ばれています。ウッドのクラブ自体は1番(ドライバー)~9番まであります。
これは、ドライバーに限らずウッド類に共通するところがあるのですが、ロフト角が多くなるとボールの打ち出し角度が高く、バックスピンもかかりやすくなります。
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そのため、高い球が打ちやすくてボールも捕まりやすくなるというメリットはあります。
しかし、クラブに表示されたロフト角通りに実際の角度がなっているかといえば、メーカーやモデル次第で一概には言い切れないところもあるのが現状です。
ドライバーでロフト角表示が9度や9.5度のものは、ヘッドスピードが速くパワーでボールを上げられるアスリート向けの仕様ため、表示に近いロフト角になっているモデルが多いでしょう。
しかし、10度や10.5度になると、クラブでボールを上げやすくする意図があるのかもしれませんが表示よりも多いロフト角を実際にはつけているモデルも中にはあるようです。
つまり、表示の上では1度の違いでも、実際にはもっと差のあるモデルも存在するということを覚えておきましょう。
10.5度では上がりすぎるので9.5度にするといったような見直しをする際には表示だけに注意するのではなく、実際にロフトがどう見えるのかを良く比較して、ショップの店員さんのアドバイスなども参考にしましょう。
低重心ドライバーに関しては、人によってはボールが上がりにくくなる可能性もあります。
重心が低いドライバーやウッドというのは、言い換えると重心よりも上で打つケースが増えるドライバーということになります。
低重心になったドライバーで重心の上に当たるとクラブヘッドは上向きに回転を起こすので、ボールには逆の下向きに回転を起こすことになります。
わかりやすく言えばパックスピンがかかりにくい力がボールに加わると理解してください。
そのため、低スピンで飛距離の出る弾道が得やすくなるという特徴を持つのです。
しかし、ヘッドスピードが遅いゴルファーの場合、バックスピンの量が余りにも少なすぎてボールがドロップしたりチーピンが出るようになるかもしれません。
そうした現象が起きる可能性の高いゴルファーは、ロフト角が多めでバックスピンのかかるクラブを選んだ方がよいでしょう。
地面の上に直接置いてあるボールを打つアイアンやFWはもともと重心の下の部分に当たりやすくなります。
そのため、重心点の近くで打ちやすい低重心になったモデルのほうがボールは上がりやすくなると言えます。
FWやUTといったクラブのラインアップを見比べてみれば、1番手違うごとにロフト角で3度、長さは0.5インチくらい違うものになっています。
こうした設定のおかげで番手ごとに飛距離の差がきちんと出せて距離を打ち分けられるわけです。
しかし、人によっては3度差、0.5インチ違いでは思うように距離が出ない場合もあります。
同じ銘柄では思うような飛距離差が出ないのであれば、すべてを同じモデルで揃えなければいけないという話ではありません。
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ロフト角の差がもっと大きくなるクラブセッティングが可能になるゴルフクラブを選びましょう。
ただし、クラブは長さが短くなるごとに重くしないと同じようにスイングできません。
0.5インチ差で5~7グラム程度がひとつの目安でうから、異なる銘柄で揃え用とする場合は、重さに注意する必要があります。
【ユーティリティ】
ウッドとアイアンの中間的な特性を持っているのが特徴です。機能的にも形状的にもウッドとアイアンの中間的な感じになっています。
飛距離を出すのも上に上げるのも比較的簡単だとの評判で、初心者にとっては使いやすいクラブだと言われています。
【アイアン】
ウェッジと呼ばれる短距離様のクラブも含みます。ヘッド部分のフェース面に角度が付けられているのがポイントです。
ウェッジの中にはピッチングウェッジと言うグリーン周りで主に活躍するクラブと、サンドウェッジと言うバンカーでよく使うクラブがあります。
ゴルフクラブの種類はまだまだ細かい説明をしたいところですが、基本としてこういった種類だけでもをよく理解してからゴルフクラブを選ぶことが必要です。
【特別なゴルフクラブ】ゴルフクラブは普通は1種類につき1本だけバッグに入れるものですが、特殊な状況に対応する目的で例外的に2本以上入れるケースもあります。
例えば、絶対左へボールを飛ばしたくないシチュエーションから、いくつかのパターンを挙げてみましょう。
ティグラウンドで距離を出したい状況では、3番ユーティリティより2番ユーティリティが有効です。
フェアウェイから打てなくても、打ち下ろしやアゲンストといった条件で、どうしてもティショットで使いたいホールがホームコースにあるのであれば、これを入れることも検討します
この状況では、普段あまり使われないアイアン型ヘッドも有効に活用できるでしょう。
また、ドライバー自体のスペックで予備のクラブを入れることも考えられます。
8度ぐらいのロフトの小さなクラブで、やや硬めのシャフトの組み合わせにすれば、いくら叩いても左には行く心配はないでしょう。
ただし、ラウンドを通しての対策を考えると、右に行きにくいもう1本のドライバーや、ボールの捕まりのよいティショット用3番ウッドを組み合わせることも考えましょう。
3番ウッドでも「ロフト13度」にすればボールの捕まりはちいさくなりますから、左避けのティショット用に利用できるでしょう。当然フェアウェイではこのクラブは使えません。
絶対に右に飛ばしたくないケースでは、9番ウッドやロフトが大きくシャフトが軟らかめのドライバー、ロフトの大きな3番ウッドが選択肢となります。
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他の状況では使えないぐらいのスペックのクラブのほうが、安心して使えるというメリットがあります。
ちなみに、これらのゴルフクラブの選び方は、前提条件としてゴルフスイングを変えないスペックであることが第一条件です。
どういうことかと言えば、たとえば本来は左に行きやすい7番ウッドを、シャフトを重く調整してリリースが遅れると、左に行きにくくすることはできます。
しかし、こういったスペックの調整は、ゴルフスイングに悪影響が出る危険性を含んでいます。
とりわけ、「振りやすさ」「打ちやすさ」に関わるスペックはいじらないことが大切なポイントです。
ウェッジの形状の違いを知る
ゴルフクラブの中でもウェッジ類はその形状から大きく2つのタイプに分類できます。
近年の単品売りウェッジに多いタイプは、通称「出っ歯ウェッジ」と呼ばれるものでこちらが主流派になっています。
出っ歯ウェッジの形状はシャフト軸のラインよりもリーディングエッジが大きく前方に出たものとなっていて、ストレートネックウェッジとも呼ばれます。
その一方で、グースネックになったタイプは利用者は減ってきているような気もします。
メーカー側の思惑もあるのでしょうが、昔に比較して出っ歯系ウェッジを使う人が増えています。
ところが、リーディングエッジが前に出ている「出っ歯ウェッジ」と、リーディングエッジが後退している「グースネックウェッジ」ではまるで使い勝手が違ってきます。
そこで、両者の性能の違いをしっかりと把握した上でゴルフクラブ選びをするがこと必要です。
芝の違いが根本の原因
両者の形状の相違は芝の違いが根本の原因になっているようです。
米国の湿った粘っこい芝質のラフから、容易にボールを拾って上げられるようする目的でリーディングエッジを前方に出したのが出っ歯ウェッジです。
その一方で、グースネックウェッジは日本などに多い高麗芝のグリーンに対応したタイプです。
昔のコース管理でよく見られた現在よりも芝の高さが高く、フェアウェイでもボールが浮いた状態の状況で、打ち出し角度を低めに抑えて使えるように作られたのウェッジです。
すなわち、出っ歯ウェッジはフェアウェイでも芝が柔らかくてボールが中に沈み込みやすい洋芝(ベントグラス)などに適したウェッジでありまう。
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グースネックウェッジはボールが浮きやすい、日本のコースでよく見られる高麗芝に対応したタイプのウェッジといえます。
リーディングエッジの出た形は芝に沈んだボールを浮かせやすい特徴を有しますが、逆にボールを低く出す抑えた球を打つためにはそれなりのテクニックが要求されます。
具体的には、ボールをやや左足サイドに寄せて置き、フワッと浮かせたボールが打ちたいゴルファーには向いているタイプといえます。
リーディングエッジの後退したグースネックモデルはボールをやや右足寄りにセットして、ハンドファーストのゴルフスイングを心がけてやや低めの弾道でラインを出すような打ち方に向いているというメリットがあります。
しかしこれは、フワッと浮かすボールを打ち出すにはかなりの技術を要するウェッジです。
出っ歯タイプが多くなっている
近年のゴルフコースのグリーンは従来に比較してグリーンが速くなっており、グリーン周辺からのアプローチショットでは高くボールを上げないとカップに寄らないというシチュエーションが増えています。
さらに、プロゴルファーの多くが出っ歯ウェッジを多用するので、必然的にメーカーが開発するモデルも出っ歯タイプが多くなっているのが現状です。
ただ、アイアンクラブにグースネック型を採用していて、ウェッジだけ出っ歯系にすると構えにくいと感じる人も多いようです。
そのため、流行っているからといって安易に出っ歯系のウェッジを選ぶ必要は全くないのです。
こうしたゴルファーの場合は、アイアンの中でもセット品として組み込まれたウェッジを使用するか、さもなければ種類は余りないけれど単品で販売されているグースネックウェッジを使うと良いでしょう。
ゴルフクラブにおいて、構えやすさというのは大切なポイントになります。構えにくさを感じるウェッジを仕方なく選択しても良い結果は生まれないでしょう。
ティアドロップ型が主流
ここ10年の傾向としては、日本で販売されているウェッジの形状はティアドロップ型が主流となりました。
この名称は、ヒールが低く、トウを逃がし、リーディングエッジが丸く出ているフォルムから、涙のしずくを連想させるため、こう呼ばれています。
この形状の特徴としては、グリーン周りやバンカーからのショットでフェースを開いて構えやすく、バウンスを生かすという点で効果的なことです。
しかし、その半面、スクエアに構えて距離を出すという用途には向いていません。ヒールが低くて刃が出ているために、ボールを右に弱くそらす傾向を持っているためです。
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これは、少しグースネックな形状を選んだり、ヒールの高さがあると、その傾向は弱まります。
アプローチウェッジなどフルショットで多用するゴルフクラブを購入する際には、この点を注意してクラブ選択するようにした方が良いでしょう。