お勧めのクラブセッティング
ここ数年の間に、ゴルファーのクラブセッティングで目立ってきたパターンが、3番や4番といったロングアイアンを抜いて、その代わりに5番、7番などのフェアウェイウッド(いわゆるショートウッド)や、ユーティリティクラブを加えることが目立つわけです。
ロングアイアンがクラブセッティングから淘汰された背景にはストロングロフト化という点が影響しているのでしょう。
これにより、ゴルフプレーがアマチュアゴルファーにとって以前よりも格段にやさしくて楽しく変わったという人が増えているのも事実です。
それでは、フェアウェイウッドとユーティリティクラブの選び方のポイントをここで一応確認しておきましょう。
最初はやはり重さと長さでしょうか。現時点で標準的なドライバーの長さは45インチ。3番ウッドは43インチ程度と考えて差し支えないでしょう。
理想的な重量配分を考える場合、ドライバーが300グラムならば、3番ウッドではそれよりもおよそ25~30グラムほど重いほうがベストでしょう。
これでドライバーと同じように振り切ることができてし、スイングフォームを変えなくて済むからです。
ユーティリティの場合は、同じロフトにしても長さがやや短い感があります。ウッドよりも振りやすいためにミート率はアップするけれど、ウッドよりも重くすることでゴルフスイングの統一感を求めるのが良いでしょう。
ユーティリティクラブのタイプとしては、大まかにウッド型、アイアン型、そしてその中間型の3タイプあることは以前にも書いてきました。
それぞれにメリットデメリットが存在するので、自分のゴルフスイングや目指すプレーにマッチするようにチョイスすれば良いでしょう。
ゴルフクラブは全部で14本、1本はパターなので残りは13本。
そのうち、一番飛距離の出るドライバーから飛距離の出ないサンドウェッジまでの間に11本のクラブが入ることになります。
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クラブセッティングにおいては、均等に距離が打ち分けられるようにクラブ選びをすることが、良いスコアで回るためにも楽しめるゴルフプレーをするためにも大切なところです。
しかし、近年の傾向として、フェアウェイウッドやユーティリティーばかりクラブが集中しすぎたり、ストロングロフト化の影響でショートアイアンが飛びすぎるせいで、サンドウェッジとの飛距離差が大きくなりすぎている傾向が見られます。
では、その対策としてどういうクラブセッテイングがベストなのかというところを説明していきたいと思います。
均等な飛距離を意識したクラブセッティング
均等に飛距離を打ち分けるためには、ドライバーで出せる飛距離の半分に相当する距離を9番アイアンで打てるようにセッティングすることが基本のゴルフクラブ選びとなります。
プロの世界でいえば男子なら300ヤード近くまでドライバーで飛ばせるとしたら9番で140~150ヤードに収まるように、ほとんど最適な飛距離を打ち分けられるクラブ選びができていると言われています。
けれども、平均的なヘッドスピードのアマチュアを見てみると、ドライバーの飛距離が200ヤード程度なのに9番アイアンでは130ヤードも飛んでしまうというような、番手間の飛距離差がばらついているクラブセッティングになっているのが実際のところではないでしょうか。
この影響で、アマチュアの場合は、PW(ピッチングウェッジ)以下の距離でコントロールショットを多様しなければアプローチショットが成り立たないといった難しいプレーをしている例がよく見られます。
ヘッドスピードが45m/sに届かないゴルファーにとって、3番ウッドは特別に狭いホールでのティショットで使うか、長いパー3で使うくらいかぐらいの状況でしか使いようのゴルフクラブになっていると言えるのではないでしょうか。
平地で打ったときのドライバーの飛距離(ライなどに影響されない本当の飛距離)が230ヤード以下なら、ドライバーの次に入るゴルフクラブはロフト角が17~18度ほどのフェアウェイウッドで十分だとの意見もあります。
パー5のロングホールでセカンドショットを打つ場合に、ボールのところまで3番ウッドと5番ウッドを持って行くでしょうが、ほとんどの場合5番ウッドで打ち3番ウッドを使う状況はあまりないようです。
使いこなせない不要なゴルフクラブと化している3番ウッドを思い切ってキャディーバッグから外してしまうというのも、楽しくゴルフをプレーするためのクラブ選びのひとつの方法ではないかと思います。
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3番ウッドを外せば、その代りに100~110ヤード以下の距離をフルスイングで均等に打ち分けられるようなクラブセッティングをすると、今よりもグリーンをとらえる可能性が高くなりゴルフプレーをもっと楽しめるようになるのではと思います。
ここで、アイアンのゴルフクラブの選び方について、もう少し踏み込んで書いておきます。アイアンは長い番手が打ちやすく、短い番手はあまり飛びすぎないセッティングにする方が使いやすくなると思います。
ゴルフショップなどでよく試打用として用意されているのは7番アイアンか5番アイアンが多いです。
7番なら、その飛距離をみて自分が使いたいアイアンかどうかが比較的容易に判断できるでしょう。
同じモデルで5番アイアンもあれば、飛距離と打ちやすさ吟味してのアイアン部分の一番長い距離にふさわしいかどうかを判断します。
キャリーが出ずに、6番アイアンとほとんど違いがない場合や、打ちにくさを感じるのであればユーティリティと交換するという対策も検討しましょう。
どうしても5番アインを入れたいなら、この場合はこのモデルはあきらめたほうが間違いありません。
逆に、非常にボールが上がりやすく、キャリーが容易に確保できるようなら、4番アイアンを加えることも検討対象になってきます。
選択肢を増やすことになるので、この方向で検討できればそれに越したことはありません。
長い番手のやさしさがもたらすメリットと言えるでしょう。
一番短いアイアン、つまりPWの飛距離も試打で確認できれば申し分ありません。
飛距離の出やすい設計になっているアイアンセットでは、PWでも120~130ヤードはゆうに飛ばすことができるでしょう。
PWはフルスイングすることを基本とするアイアンの一種であり、加減して打つウェッジとは違うという認識で選ぶようにしてください。
次にウェッジ類ですが、飛距離差は最大でも20ヤード以内にする必要があります)。つまり、PWの飛距離から考えて100~115ヤードくらい飛ぶウェッジをセッティングに加える必要がでてきます。
SWで80ヤード前後打つことを前提にすれば、もう1本、90~100ヤード打てるウェッジがここで必要になります。
ウェッジ類に関しては以前よりも本数を増やすクラブセッテイングというのもう一般的になっています。
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ウェッジの名称としてはアプローチウェッジ(AW)、ロブ (エル) ウェッジ(LW)と言った具合に呼び分けているようですが、肝心なのはできるだけロフト角が等間隔になるようにセッテイングすることにあるでしょう。
ウェッジ類のセッティングに関しては、クラブセッティングのミスとウェッジの新しい揃え方も、参考にしていただけると幸いです。
この条件下で、クラブセッティングを全部で14本に上手く納める必要があるわけです。
以上のように、アイアンセット6本を中心に考えて、ショートレンジのウェッジ類、ロングレンジのユーティリティやフェアウェイウッドの本数や番手も決まってくるという話になります。
クラブセッティングと中級者
適度なつかまり感があるフルセットが中級者向けのポイントとも言えるでしょう。
ドライバーもアイアンも適度にボールがつかまるタイプで、ドライバーは心持ちフックフェースの460ccクラスでアイアンはセミグース程度のセミラージヘッドがお勧めできるかもしれません。
初心者からのレベルアップを目指す中級者の場合、クラプ選びで大切なポイントを絞り込む必要があります。
初級者レベルを卒業して、スライスすることがかなり減ってきた中級者レベルの場合、球を勝手につかまえてくれるタイプのゴルフクラブを使い続けていると、つかまえる技術がいつまでも進歩せずに、今以上の上達を阻害する心配もあります。
ヘッドサイズは大きめのままにしてボールに当たる安心感を残しつつ、適度につかまるモデルにすることでさらに球をつかまえる感覚をマスターするのが、ゴルフスイングの上達を目指す中級者に必要な要素でしょう。
上達したいことに束縛されて、いきなりスクエアフェースのドライバーやストレートネックのアイアンに換えてしまうのは、スライサーに逆戻りしてしまう可能性が高まります。
中級者レベルですとアイアンは問題なく打てても長いFWがうまく打てないというケースも少なくなく、そうしたゴルファーはアイアンに近い感覚で打てるウッド型のUTの本数を増やしたセッティングにすることが望ましいでしょう。
以上のような観点からクラブセッテイングを行なえば、必ずスコアメークにも好結果がもたらされることでしょう。
クラブセッティングはドライバーからはじめる
先ほど、ドライバーの飛距離を基にして均等に打ち分けられるようなクラブセッティングを考えるという説明をしました。
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では、ゴルフクラブのセッティングの基準になるドライバーをどう選ぶかという問題をまずは解決する必要があるということになります。
現代では、製造技術が著しく進化を遂げて、クラブの設計に関しても詳細な分析、研究がおこなわれているためゴルフクラブの性能は素晴らしく、飛ぱないドライバーはないといった意見もあるほどです。
「飛ぶドライバー!」とか「OOヤードアップ」といったクラブメーカーのキャッチコピーも既に見飽きたという人が多いのではないでしょうか。
こうした宣伝はもちろん「ウソ」や「いい加減」なものではないと信じたいところです。数多くのテストデータを根拠にした言葉だと思います。
しかし、残念ながら「誰でもそのドライバーを使えば飛距離が伸びるのか?」と言う疑問に対しては正しい言葉であるとは限らないでしょう。ゴルファーそれぞれの体格も違えばスイングスタイルにも違いがあるからです。
重要な点は、そのドライバーを我々ゴルファーが自分で使った場合にきちんとその性能を発揮できるかどうかにかかっているということです。
ドライバーを見つける上で大切なことは、今自分が使っているドライバーからどんな点を改善したいのかを明確にすることです。
漠然と飛距離が伸びるドライバーを求めている人は、おそらく世に出回っているすべてのクラブを試打してみて現状のクラブと比べるしか術はないのかもしれません。
例えば、2016年の中古のゴルフクラブのランキングを見ただけでもドライバーは150種類も見つかってしまいます。
さらには、今は、シャフトの進化もどんどん進んでいて、クラプメーカーから発売されるドライバーでもカスタムとしてシャフトメーカーのシャフトを装着したモデルが販売されています。
クラブヘッドとシャフトの組み合わせを考えただけでも相当数のドライバーがあることになります。これを全て試打することは物理的には不可能と言っても良いでしょう。あまりに、時間がかかりすぎてしまうのです。
さらに数多く試打するほど、選択肢が増えてしまうので判断に迷い、仮にゴルフクラブに対する正しい知識を持った人だとしても、自分に「ベスト」のドライバーを一から見つけるということは非常に困難なことです。
仮に全ての組み合わせのドライバーを試してみることが出来たとしても、その日の体調や環境でショットの結果は左右されますから、絞り込むのはほとんど不可能に近いということが言えるでしょう。
ですから、今よりボールをつかまえたいのか、スピンを減らしたいのか等、改善させたい部分を明確にすることが重要になります。
そのうえで候補に値するクラブの性能をチェックすることになるわけですが、外観やメーカーの情報だけで自分に「ベスト」のクラブを見つけるのはほとんど不可能でしょう。
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ゴルフクラブに関するデータや、自分のスイングの解析をいくら数値化したところでそれだけでは答えに達することはできませんから、必ず試打をしなけれぱ判断できないでしょう。
そう考えると解決策は見つからないような絶望感を抱くかもしれません。しかし、、最近はクラブフィッターと呼ばれるクラブ選びのプロフェッショナルに相談することもできます。
そうすれば、「ベスト」のゴルフクラブを見つけられないにしても、現時点での「ベター」なドライバーにたどり着ける確率は高くなるでしょう。
消去法でクラブセッティングする
しかし、そんな時間もお金もないし、自分で見つけ出したい場合には残された方法は限られてきます。それは発想を逆転させて自分にはマッチしないドライバーを排除していくという方法です。消去法で数を減らしていく方法です。
自分に合わないドライバーを見つけ出す方が意外と簡単で効率的です。自分の改善したい点を明確にした時点でそれぞれのドライバーの特性を把握し、試打をする点には変わりはありません。
しかし、仮に合わないと感じたら、そのクラブと同じ特性のクラブは全て選択肢から外すことができます。
合っている場合は、そこからもっと絞り込む必要が生まれますが、合わないと判断できたタイプはそれ以上試す必要はないということです。
例えば、スライサーが浅重心のドライバーを試打してみてスライスが収まらないと感じれば、他の浅重心タイプのドライバーはほとんど望みはありませんから排除できるわけです。
こうして合わないドライバーを排除していくと自分に合うクラブのタイプが自然にわかってくるのではないでしょうか。
ドライバーを決めた時点で、他のゴルフクラブのセッティングをどうすべきかをやっと考え始めることが可能になってくることでしょう。
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関連用語
ゴルフクラブ,選び方,3番ウッド,クラブセッティング
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