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アイアンはネックを曲げてみる

ウェッジ類は別にすれば、アイアンのゴルフクラブは番手毎のロフト角の間隔は2°~4°あり、公差(製造工程で生じる製品の寸法のばらつき)があっても前後の番手でロフト角がどちらかに近づくだけです。

番手の大きなアイアンのほうがロフト角が少ないというような逆転現象が起きることはほとんど考えられません。

しかし、ライ角に関しては話が違います。各番手の角度の差が0.5°~1.0°ととても小さいので、製品のバラつきのせいで前後の番手で角度が同じだったり、最悪の場合逆転しているというアイアンクラブもなくはありません。

ちなみに、ライ角とはシャフト軸とソールとの角度のことですが、例えば5番アイアンで60度くらいが平均的な数字でありそれ以上だと「アップライト」と考えても良いでしょう。

アップライトであれば、ボールがつかまりやすくなるといった特徴が生まれてきます。

アイアンクラブの場合には、ドライバーと違って地面に直にボールを置いて使用する機会が圧倒的に多いのでライ角はボールの方向性により多くの影響を与えることになります。

ゴルフクラブを選ぶ これは、ライ角が大きくなるほどリーディングエッジをターゲット方向に向けてもクラブのフェース面は左を向くというのがその理由です。

アイアンクラブの場合、ドライバーと比較すればロフト角が大きくなっています。

そのため、フェース面の向きがライ角から大きな影響を受けやすいクラブなので、ライ角が狂っているまま使うとボールが打ち出される方向が狂う危険性があります。

ライ角のバラつき

もし、特定の番手だけでヒッカケが出やすいとか、右にプッシュしやすいという傾向がある場合は、そのアイアンのライ角が狂っている可能性を疑うことも必要になってきます。

ライ角が狂っている場合は、ヘッドのネック部分を曲げてライ角の調整をすればそれで済むのです。

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しかし、アマチュアゴルファー用のモデルに使用されているヘッドの素材は非常に硬いものが多く、ネックを曲げてライ角度を調整することができないモデルも多くあります。

アイアンを選ぶ場合、形状にはこだわって選んでも材質までは気にしない人も多いと思います。

しかし、ロフト角やライ角の調整ができる軟鉄製かソフトステンレス製のクラブをできれば選ぶことをお勧めします。

ネックが曲げられる素材であれば、製品誤差を修正したり自分に合わせた修正もしやすいといった利点があります。

もっとも、これを否定的にとらえてしまうと、簡単に曲がるということはちょっと乱暴に扱っただけで容易に変形してしまうので注意して取り扱う必要があるとも言えますが。

また、ネックを曲げられる素材であれば、製造方法は鍛造でも鋳造でも構いません。

チューンアップした結果、クラブによる方向性の向上が期待できます。

ゴルフクラブ 逆に、ライ角やロフト角が狂っていれば、いくら良いゴルフスイングをしても距離や方向性が安定しないということになりかねません。

練習量が多いゴルファーは気付かないうちにライ角が変わっていて、ボールのつかまり具合が狂うということも十分起こります。

狂ったままクラブを使い続けるとショットの精度が落ちるばかりでなくゴルフスイングの狂いにつながる元ににもなります。

そのため、時折はチェックをしてくれる信頼できるショップに持ち込むことをお勧めします。

メーカーのカタログ上のスペックを信じながらも、雑誌などの情報から、大部分の市販のアイアンが、ライ角が厳密にはカタログどおりに揃っていないという事実を知って愕然となるかもしれません。

そうなると、「なるほど、当たらない番手があるんだ」と調整したくなる気持ちになるでしょう。

しかし、バランスの問題と同様に、この数値を揃えたからといって、打点や方向性が番手ごとに等間隔で揃うということは期待できません。

現状でのアイアンクラブのライ角を知らずに、新しい数値を決められるものではありません。さらに、打球結果との関係はどうでしょうか。思うような弾道が出ていれば調整する必要は特にないでしょう。

ライ角は、手応えが他のゴルフクラブよりも悪いとか、打球結果が悪いといった場合に、調整材料の1つとして考えるべきスペックです。

こうした場合では「現状のライ角より○度アップライトにする」という具合に、相対的に捉えるべきものです。

以前のアイアンは番手ごとのライ角の差は1度刻みが標準的でしたが、現在は0.5度刻みでそろえているメーカーが大部分です。

これは、長い番手でもボールを捕まりやすくするために、よりアップライトな仕様を目指した結果でしょう。

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しかし、この番手間の数値を均等にすることも、特別な意味はありません。

アドレス時にトゥ下に硬貨3枚分のスペースが必要と言われます。

インパクトのタイミングでシャフトはタテにしなるトゥダウン現象を生じます。

しかし、それだけでなく手元の高さも変化するため、一概にはコイン3枚とは言い切れないはずです。

ライ角もそれと同じことが言えて、番手ごとに振り方もヘッドスピードも違ってくるため、単純に等間隔でいいというわけではありません。

ある程度ゴルフの経験を積んできて、ライ角の知識がわかってくると、打点とライ角の関連性がつかめるようになるでしょう。

ゴルフスイングに対してライ角が少しフラットすぎる場合、ソールのトゥ側が地面に当たるため、打点も自然にトゥ寄りになります。

これをセンター付近でヒットできるように改善するためには、ライ角をアップライトに調整すればいいのですが、実はその前に考えるべき点があります。

どうやら根本的にライ角に絶対的な正解はどこにもないのではないでしょうか。

それというのも、ソールのトゥ寄りに打痕を増やしながら、ナイスショットを繰り返すプレーヤーが少なくないからです。

打点ももちろんトゥ寄りなのですが、ショットの結果には満足できるし、安定感もあるというのであれば、調整する必要は少ないでしょう。

しかし、真芯でボールを捕らえたほうが飛距離も伸びるし、止まるはずだという考え方が主流でしょう。

しかしアイアンクラブの場合は、厳密に言えば、芯で捕らえるゴルフクラブではありません。

ゴルフクラブ 設計段階ではスイートスポットのほんの少し下の打点エリアでボールを捕らえることで、安定した弾道高さとスピン量が確保できるようになっているんです。

たとえば、ティアップしたほうが飛距離もアップするというのは、ヘッド軌道をアッパーブローに変えていないのであれば、通常の打点よりわずかに高い部分に当たっているからでしょう。

しかし、ティアップしないライで多用するゴルフクラブのことを考慮すれば、常に芯の下で捕らえた場合の打感と打球結果を安定させることを優先する意識が必要です。

ただ「点」としてのスポットの小さい芯で運の良い時だけ100点の当たりを狙うより、その下の広いエリアを使って90点を連発するほうがずっとやさしいアイアンクラブの使い方です。

この考えを進めると、芯の下のエリアが少しくらいトゥやヒールに寄っていても問題ないはずです。

気持ちよくゴルフクラブを振り抜けて、安定した結果が得られているなら、打点やソールの傷を気にする必要はないということになります。

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もちろん、ライ角を調整することで不快な打点エリアを改善することは悪いことではありません。

むしろ、そういった打感や打点の改善のためのライ角調整は行うべきことです。

方向性を正修正するとか、身長に合わせるためという理由とは違うと言うことです。


ライ角調整の重要性を認識する

ライ角は、クラブヘッドが大型化し、シャフトが以前よりも長尺化している現在、ますますその重要度が増している要素です。

クラブヘッドが大型化することで、ヘッド本体の重心位置がシャフト軸線よりも離れていくのが当然のことです。

また、シャフトが長くなるにつれて、スイングプレーンは以前よりフラット気味に変化してきています。

クラブヘッドの動きは、ダウンスイングの時点ではよりヘッドが下に下がろうとするトウダウン現象が顕著になってきていることを指摘しておきましょう。

とは言っても、ゴルフクラブのライ角設定は、以外にも以前のままの数値で作っているクラブメーカーが少なくありません。

もしかすると、うまく打てない原因は、実力だけではなく、ゴルフクラブにも問題がある可能性があるということです。

スイートエリアは確かに大きくなってきていますが、そこでうまくインパクトできなければ何のメリットも生み出しません。

ここまで理解できたとしてもライ角を調整するにも、どのくらいの角度が適当なのかはほとんどのアマチュアゴルファーにはわからないでしょう。

現時点のライ角は、特別な道具や測定器などなくても測定することはできないことではありません。

まず自分のゴルフクラブのライ角を知ることが何よりも先決課題です。

そして数字だけに着目すれば、3Iの標準が58度、それより大きければアップライト気味と考えるべきですし、それより小さければフラット過ぎると言えるでしょう。

また、実際にボールを打ってみた場合に、右方向にいく場合はフラットすぎる傾向があるかもしれません。

逆に左方向に飛ぶ場合はアップライトすぎる傾向が懸念されます。

ライ角を修正するには、鉄を曲げることになりますから、専用工具がないと修正は難しいです。

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それに、適当に曲げるということはクラブの機能を大きくかえるリスクを伴うので安易に行うべきではないかもしれません。

ライ角はシャフト軸線回りの慣性モーメント値に大きな影響を及ぼす要素だといえるので、細心の注意を払いましょう。

とりわけロングアイアンはヘッドを返しやすくする傾向が強まるため、大型ヘッドの場合は60度ぐらいのアップライト気味が目安になるでしょう。

また、ひっかけが多いショートアイアンの場合はロフト角を63度ぐらいのフラット気味に調整することがライ角調整法としては有効です。

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関連用語

ゴルフクラブ,アイアン,ネック,ロフト,ライ角

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