アイアンクラブの選び方
アイアンクラブの選び方について説明していきます。基本的にはアイアンと言うのは大体6本~10本位が1セットになって販売されています。
アイアンには種類が多くあり、3番~9番、PW(ピッチングウェッジ)、AW(アプローチウェッジ)、SW(サンドウェッジ)などがあります。
アイアンを使う状況では距離の打ち分けが目的とされていますので、本数が多くある程距離の微妙な調整が出来る様になると思います。
但し、ゴルフのスイングが不安定でまだ固まっていない人の場合、必ずしも意図した結果が得られるわけではありません。
アイアンクラブの選び方について
アイアンクラブは構造的に「キャビティアイアン」「中空アイアン」「マッスルバックアイアン」と3つに分類されます。
初心者の場合には「キャビティアイアン」と言うクラブがお勧めだと思います。
初心者向けと言う事もあり手頃な値段で購入できるのも魅力ですし、それにソールの幅が広いモデルが多いのでボールを上げやすく打ちやすいのも特徴です。
その上、ボールが上がると言う事はミスショットが発生することも少なくなると言う意味があります。
キャビティアイアンを揃える場合、3番アイアン、4番アイアンと言った長距離が出せるクラブは必要ないと思います。
マッスルバックでも話は同じです。それどころか、今では5番アイアンさえ外すという人も出てきているくらいです。
必要なアイアンクラブ
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一般的には、5番~9番アイアン、PW、AW、SWの8本程度用意すればそれで十分だと思います。
そして、アイアンクラブを選ぶ時のポイントとして重量が最重要項目として挙げられるでしょう。
初心者は少し重い感じのクラブを使った方が安定感も出やすいのでお勧めできます。
男性のゴルファーの場合で370~420グラム程度を目安にして選ぶと良いでしょう。
初心者ゴルファーがキャビティアイアンを選ぶ場合にはヘッドが大きく、ソール幅が広いタイプを選択しましょう。
中上級者が選ぶとしたらヘッドが小さめのクラブでソール幅が広い物を選ぶと良いでしょう。
まずアイアンクラブのセッティングをする場合の一つの基準として、どの番手で150ヤードを打つことができるかを決めることが大切です。
そこから、他のゴルフクラブのセッテイングを考え始めるということです。
そこから先は、150ヤード以内を、何本のゴルフクラブで、何ヤード刻みで1OOヤード以内まで割り当てるかという話になります。
たとえば6番アイアンで150ヤードだとしましょう。10ヤード刻みのセッティングにすればPWが110ヤードになります。番手ごとのショートレンジはたやすくなります。
しかし、その半面として、160ヤード以上のロングレンジに対して、ユーティリティやショートウッドを何本か増やしてキャリーで飛ばすための工夫が要求されます。
では、7番アイアンで150ヤードだとした場合を考えてみましょう。10ヤード刻みなら、PWで120ヤードになりますし、15ヤード刻みならPWまでで105ヤードになって、心持ちいけそうな気分になります。
飛ぶアイアンで組むとすれば、8番で150ヤードを想定できるかもしれません。これで10ヤード刻みならばPWで130ヤードです。
15ヤード刻みでも120ヤードは飛ぶことになります。しかし、このレンジであればウェッジ類を増やすことで15~20ヤード刻みでサンドウェッジを含む3本体制で何とかなるでしょう。
150ヤード以上の距離に関しては、ユーティリティやフェアウェイウッドを充実させることで対応することができるでしょう。
つまり方針の一つとしては、ウェッジ類を増やす方向で考えて、できるだけ長い距離をアイアンでカバーすることが考えられます。
二つ目の選択肢は、長い距離をアイアン以外(ユーティリティやFW)にまかせるほうがゴルフスイングを容易にできて、ショートレンジをカバーするウェッジの本数を抑えるということです。
そう考えると、150ヤードは7番か8番で打てるレベルになると、ゴルフクラブ全体のバランスをある程度安定したものにできます。
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ところで、一般にアベレージゴルファー用のアイアンでは、ヘッドを大きくして慣性モーメントを増大して、ソールの幅を広くして重心深度を深くする設計をします。
また、ソール面に重量配分を大きくして低重心化も成し遂げる必要があります。
説明するだけならたやすいのですが、実際にこの3つの項目を同時に実現するのはかなりハードルが高いのです。
その上、アイアンの場合は、「ヘッドの顔」の良さがなければ売れませんから、納得できるアイアンを設計することは非常に難しいようです。
近年のアイアンの傾向としてフェース面にチタン合金の板を装着したチタンフェース設計が主流となっていて、少しでもフェース面の重量配分を少なくして重心深度を深くしようと試みています。
チタンフェースにするという発想自体はかなり以前からある設計手法なのですが、最近の高度な設計にも必要不可欠なものとなりました。
すなわち、ヘッドの慣性モーメントの増大化、深重心化と低重心化の3つの要素を実現すると同時に、フェースの高反発を何とかも向上させようと考えると、やはりチタンフェース設計か有利とみなされているのです。
しかしその反面、ヘッドを大型化し、フェース面の長い設計を取り入れると、おのずと重心距離が長くなりがちなのは確かです。
重心距離が長くなることで、ネック軸回りの慣性モーメントが増えてしまいヘッドの返りが遅くなり、インパクトのタイミングでのヘッドのトゥダウン量も増すためフェース面も開きやすい傾向が強まります。
これらを調整する方法としていくつかの対策がが考えられてきますが、1つはグースネックの設計にすることです。
強いグースネックの設計にすることで、インパクトでわずかにヘッドがかぶるのでボールに当たりやすくなります。
ライ角をアップライトにすることも対策として挙げられます。
これによって、フェース面のターゲットがもともとから左を向くことになるため、わずかにフェースが開いてインパクトに移ったとしてもほぼストレートに飛ぶようになります。
ところで、プロモデルを中心に採用されるマッスルバックのアイアンクラブの場合、ヘッドが小さく重心距離も短い特徴があるので、ネック軸回りの慣性モーメントも小さく収まってヘッドの操作性が良いことは確かです。
大きなフェースのアイアンと比較してライ角度はフラットになり、フェースプログレッションを大きくして球がつかまりすぎないようにチューニングが施されています。
アイアンの重心高さ
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従来のアイアンクラブはプロモデルに限らず、特別に明記していない限り重心位置が高いモデルが多くを占めていました。
しかし、現代のゴルフクラブはやさしさの追求に主眼が置かれる傾向が強まって低重心モデルも数多く出回っています。
やさしさという観点に立てば、重心位置が低いことで、インパクト時のロフトが多くなるためボールは高く打ち出される理屈になります。
そのお陰で、キャリーが出るために飛距離も伸びます。その上、高く打ち出されるという意味は、ボールのタテ方向のスピン量が多くなることを意味しますから、左右への曲がりも抑えられて方向性も改善されるという効果も期待できます。
もちろん、これらの点は低重心のゴルフクラブのメリットだと言えるわけですが、どの番手でも言えることかというと必ずしも正しいとは言い切れません。
従来から、打ち出しが高い番手であるショートアイアンではかならずしも、上がりやすいことがメリットにはならないからです。
低重心ではないアイアンでも球筋が高かった人が、低重心のゴルフクラブを使えばボールはもっと上へ吹き上がってしまうことが懸念されます。求められているのはこれまでの欠点の修正することです。
アベレージクラスのゴルファーは、ほとんどの場合ロングアイアンを苦手としている傾向が見られます。ロングアイアンがどうして難しいのかは、一番の理由としてヘッドスピードとロフトがないことにあります。
ヘッドスピードがある程度あればボールにバックスピンを多くかけることが可能になり、ボールを高く打ち出すことができます。けれども、それを多くのアベレージゴルファーに望むことは無理です。
ただ、そのまま従来のロングアイアンを使い続ければ、ロフトがないせいでボールの打ち出しが低くて飛距離が伸びないというデメリットだけではなく、タテ方向のスピン量よりヨコ方向のスピンが勝ってしまうので、横方向のスピンの影響がボールに多く働いて、ボールの曲がりも大きくなってしまいます。
こうして欠陥を補う上でインパクト時にロフトをつける工夫が必要になり、その役割を果たすために、重心の低い構造のゴルフクラブのヘッドを使うことが有効な手段となります。
どの番手でもまったくボールが高く上がらない人であれば、ショートアイアンから低重心設計のモデルを使うことをお勧めできます。
けれども、ショートアイアンは十分なロフトがあるために、もともとボールを高く上げるようなデザインになっています。
極端にヘッドスピードが不足していない限り、ゴルフスイングを見直す方が賢明かもしれません。
パワー不足でヘッドスピードが出ないというのなら、軽量のアイアンクラブに替えることも悪くはありません。
また、低重心のアイアンクラブはどうしてもソールが厚いので、ダフリ気味のインパクトを迎えても滑っていく可能性が高くなります。
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その点から考えると、フック系の球筋でインサイド・アウトに振る人は、低重心のアイアンはひっかけが多くなり、使用することは避けた方が良いでしょう。
低重心のゴルフクラブはポールが上がりやすいという意味で、最近はかなりアピールされています。しかし、少なくともドライバーに関していえば、ティアップしているので基本的に重心の高さは大きな問題ではないでしょう。
それよりも問題なのはフェースの上下方向のどこに重心があるかという点です。低い位置、つまり低重心よりはよりセンター付近、もしくは少し上にあったほうがいいでしょう。
低重心にするとたしかにスピン量が増えて方向性は改善されますが、飛距離はそれほど期待できるものではありません。
ただし、アイアンとフェアウェイウッドでは低いほうが有利に働きます。その理由は、地面にあるボールを打つことになるからです。
アベレージゴルファーにはとかくミドルアイアンやロングアイアンは球の上がりにくいことが原因となってミスにつながるケースが少なくないからです。
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関連用語
ゴルフクラブ,選び方,アイアン,キャビティアイアン,ピッチングウェッジ,アプローチウェッジ,サンドウェッジ
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