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7番ウッドの役割

7番ウッドの役割について、今回は考えてみたいと思います。ロングアイアンの代わりに今ではほとんどのゴルファーが使っているのではないでしょうか。

キャディバッグに入れる14本のゴルフクラブを考える場合、フェアウェイウッドは少なくとも2本は必要ではないでしょうか。

1本は一番遠くまでボールを運べる3番ウッドで良いでしょうが、もう1本は遠くからでもグリーンオンする7番ウッドがその候補として有力でしょう。

3番、7番と2本のゴルフクラブの番手を限定して理由は、各ゴルフクラブメーカーがデザインする場合に、明確な意図や持って、徹底して作り込んでいる番手だと想像できるからです。

同じフェアウェイウッドでも5番や9番といった番手は、デザイン面の特徴が少し「弱い」印象がある気がします。

かと言って、クラブセッティングの面から考えて、これらの番手を14本の中に加えることは必ずしも悪い選択ではありません。

パーシモンヘッドの時代

ゴルフクラブ 以前にさかのぼれば7番ウッドは、5番ウッドに相当します。パーシモンヘッドの時代には、ウッドも番手ごとのロフト差は3度前後となっており、今の7番のロフト21°前後は、5番ウッドに相当していたのです。

1970年代に名手R・フロイドがマスターズで「グリーンに乗せるゴルフクラブ」として多用して、優勝までしたことで一躍話題になったことありました。

7番ウッドをロフト角21°として発表したのは、20年近く前のキャロウェイが魁です。「ヘブン(極楽)ウッド」と名付けて、お助け的な役割のゴルフクラブとして発売したところ、人気が急上昇しました。

7番ウッドという番手が定着

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これでゴルフクラブ市場に7番ウッドという番手が定着したとも言えるでしょう。

こうしたいきさつで市場に投入された7番ウッドは、ラフやバンカーからでもそれなりの飛距離を伸ばすことができる点が評価されました。

高弾道で遠くからグリーンを狙う目的にも適したクラブヘと進化を続けました。

いくら「やさしい」と言われる3番ウッドをバッグに入れておいても、フェアウェイ以外のライではなかなか出番がありません。

こうした対策を考える上でも、使い勝手に優れた7番ウッドは、クラブセッティングを考えるうえで今では欠かせない1本になりました。

実際のクラブセッティングを考える場合、フェアウェイウッドを3本以上入れようと検討するときは、3番ウッドから考え始めるのではなく、7番ウッドから選び始めた方が良いと思います。

その理由は、ウッド類をセレクトしようとするとどれも3番ウッドより短く、ロフト角が大きくなるわけですから飛距離を分配するすることを考えれば中間的な7番を基本に考える方が融通が利くからです。

3番と7番の中間距離を打つ機会がホームコースで多いのであれば、5番ウッド(ないしは4番)を加えていくのが良いでしょう。

7番より少し短い距離で、高弾道でグリーンオンさせたいシーンが予想されるのであれば9番を入れる形が良いでしょう。

想定される状況では、グリーンオンさせてそこから転がらないことが必要となります。

そこで、7番ウッドとスペック的に近いクラブ、スピン量の安定性の高いクラブを選ぶ必要があるということです。

飛距離を伸ばすことを第一優先に考える3番ウッドとは性格的に異なる点を重視すべきでしょう。

フェアウェイウッドと違うのか

ショートウッドと一般に呼ばれる7番ウッドや9番ウッドですが、厳密に3番や5番と違うわけではありません。だから、7Wや9Wもフェアウェイウッドと呼ばれることがあります。そう固く考える必要もないでしょう。

ショートウッドのロフト角に関して言えば、7Wで21度が平均的ですから、以前のアイアンで言えば4Iに相当するくらいです。ちなみに、9Wなら5I相当です。

ならば、飛距離が同じ程度なのかと言えばそうとも限りません。大雑把な言い方になりますがシャフトの長さが5センチ前後アイアンよりも長いので飛距離的には飛ぶと考えても良いでしょう。

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クラブが長いとミート率が下がるという懸念を持つ人もいるでしょうが、この場合はグリップエンドを余らせて短く握るということで対策出来るでしょう。

短いクラブを最大限の長さで握って使うよりも、長いクラブを短めに振る方が、バランスがとれて振りやすく感じるでしょうしミート率も問題ありません。

7番ウッドが発売され始めた頃は、シニアやレディース向けのひ弱なゴルファー向けのクラブという印象が強い時代もありました。

しかし、片山晋呉プロがショーツウッドを多用して全米オープンで上位入賞したころから、ショーツウッドに対する見方も大きく変わってきたのです。

当たり前に7番ウッドを使っても構わないという考え方が徐々に浸透してきて、今ではユーティリティと共に完全にロングアイアンの地位を奪った形です。

プロの世界でも、アイアンは6Iからにしてショートウッドをクラブセットに加える人も珍しくなくなりました。

一般的に言われているショートウッドの一番のメリットは、スイートエリアが広いのでミスショットに強いという点です。

アイアンに比較して倍以上広いという見方もあるほどです。

アベレージゴルファーのレベルでは打点が不安定なので、スイートスポットが大きいクラブは圧倒的に有利だと言えるでしょう。

ゴルフクラブを選ぶ ロングアイアンの時代には真芯でヒットできたとしても、ヘッドスピードが遅いゴルファーは思うように球が上がらず飛距離が出ないという悩みを抱えていましたが、それも過去の話になりました。

女子プロが、ショートウッドやユーティリティを多用する理由のひとつにもヘッドスピードが足りない点を補うという意味合いが強いのでしょう。

しかし、高齢化が進む日本ではゴルファーも当然、非力な人が増えていくでしょうから将来的には球の上がりやすいクラブの需要は今後はさらに増えていくでしょう。

販売数も少ない11番ウッドや13番ウッドも、いずれ当たり前に使われる時が訪れるかもしれません。

さらに、低重心でボールを上げやすいので、アイアンに比べるとグリーンでもぴたりと止まるというメリットもあります。

ショートウッドの弱点

この点は7番ウッドを含めてショートウッドの弱点になることも付け加えておきます。球が上がりやすいといういうことは、逆に低く打つのが困難だということを意味します。

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風の影響が大きいような状況であれば、低い弾道を狙いたいところですがそれが難しいという問題はあるでしょう。特に、

特に、打ち下ろしのショートホールで風の強い状況ではコントロールするのが難しいと感じる人が多いと思います。

さらに、クラブヘッドのサイズはアイアンやユーティリティと比較して明らかに大きいため、構えにくいと感じるゴルファーもいることは否定できません。

クラブヘッドが大きいためにダフリやすそうと感じてしまう人もいるでしょう。

ショートウッドが一般的に認知されてきたとはいえ、今でも販売数がそれほど多くないという点も問題になっています。

ゴルフショップでも、有名メーカーのウッドに関してはショートウッドは少ないという印象を持つかもしれません。選択肢が限られてしまうというのは大きな問題だとも言えるでしょう。

メーカーとしてはショートウッドではなく、ユーティリティに力を注いでいるところが多いという印象が強いと思います。

3番ウッドの出番

ここで、3番ウッドと同じように「飛ばす」設計の4番や5番をキャディバッグに入れたら、おそらく3番より短くてロフトがあるのによく飛ぶ(転がる)ことで「3番ウッドの代わり」の意味合いが強くなります。

その結果、3番ウッドの出番がほとんどなくなるでしょうし、そうなればウッドを3本以上にする意味合いが薄れてしまいます。

3番を4番と取り換えてみるという選択肢もあります。

しかし、スピン量をコントロールすることが難しいウッドの場合は、左へのミスが増える確率が増加します。

きちんとキャリーの出せる仕様でクラブセッティングを考えた方が良いでしょう。


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ゴルフクラブ,選び方,フェアウェイウッド,7番ウッド

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