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マッスルバックの特徴

アイアンのゴルフクラブの場合、そのヘッド形状からいくつかのタイプに分類されます。ポケットキャビティ、キャビティバック、マッスルバックがそれに相当します。

特にポケットキャビティと対照的なのがマッスルバックです。形状はバックフェースの下側が肉厚になっているという非常にシンプルなものです。

使われ始めてからもう数十年経過しますが、今でもゴルフの上級者が好んで使うアイアンのタイプとして認知されています。

キャビティバックの方がマッスルバックよりもミスショットに寛容ですから、初心者にとってはすぐに手を出すべきなのはキャビティバックと言えるでしょう。

コントロール性能が高い

ゴルフクラブ 上級者が使う一番の理由はコントロール性能が高い点にあります。重量が肉厚部に集中している関係上、スイートエリアは必ずしも広くはありませんが、それだけヘッドの動きに対する操作性は格段に高いタイプと言えるでしょう。

ゴルフスイングが安定していないアベレージクラスのゴルファーにとっては、この操作性の高さはミスヒットにも結びつくデメリットとも見えるかもしれません。

しかし安定したゴルフスイングをマスターした上級者にとっては何も問題ありません。そのコントロール性能を存分に活用して、持ち球の種類や球筋の打ち分けにも工夫を盛り込めるのです。

こうした面から考えると、マッスルバックは上級者向きで初級者には難しくて扱いにくいという定説が生まれるわけですが、実はそれほど難易度の高いゴルフクラブではありません。

マッスルバックのアイアンは、上級者をターゲットユーザーとして設計されているため、ロフト設定が極端にストロング化されていません。そのため、ロフトがもたらすやさしさは他のタイプよりも優れているのです。

7番アイアンのマッスルバック

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7番アイアンのマッスルバックで考えてみると理解しやすいかもしれません。

このアイアンを打ちにくいとは感じにくいのではないかと思います。

その理由は短いアイアンだから当てやすいという意味ではなくロフトがあるから少しくらい薄く当たっても容易にボールが上がるという点にあります。

ちょうど打点の部分が肉厚があるためボールに当たり負けないので手ごたえも悪くはないわけです。

つまり、7番より短いゴルフクラブならば、スイートエリアの広さから受けるメリットはそれほど大きなアドバンテージではないわけです。

ロフトが大きければバックスピンがかなり大きくかかるために、左右の曲がりも吸収してくれるという見方もできます。

従来のマッスルバックと比較すれば、現在はネックが短く低重心化の設計にもなっているため、ある程度ゴルフスイングが安定しているゴルファーなら、6番アイアンでも同じやさしさを感じるでしょう。

マッスルバックの採用で考えるべきポイントは、5番ぐらいから難しいと感じるゴルファーが多くなることですが、これはヘッドスピードとの兼ね合いで違ってきます。

ドライバーのヘッドスピードが42m/秒以下のゴルファーにとっては、5番でグリーンでスタッと止まるボールを打つのは難しくなるでしょう。

ここから先はゴルフクラブの選び方の問題です。5番アイアンをUTに置き換えてしまえば、マッスルバックのアイアンを使いこなせると考えることができるかです。

5番アイアンまで外したくないから、マッスルバックは使わないと諦めてしまう考え方も全面的には否定できません。

グリーンでしっかりとボールが止まることに意味を見いだせるゴルファーはマッスルバックを採用して、見栄を張らず、UTを導入するセッティングを採用するのが本筋かもしれません。

マッスルバックの最大のメリットは、飛距離の打ち分けをショートレンジに対して十分に作れる点です。これに意味を感じるのであれば、5番を外してもマッスルバックを導入すべきでしょう。

もう少し詳細にマッスルバックのスペックを検討する場合、ヘッド軌道との相性を考えないわけにはいきません。

ゴルフクラブを選ぶ アウトサイド・インの軌道であれば、少し上から入りやすいので重心がやや高めのほうが好ましいでしょう。

つまり、ネックが長めのタイプで、リーディングエッジから入りにくいバウンスのあるソール形状のタイプを選べばいいでしょう。

インサイド・アウトの軌道の場合は、ダフリに強いことを念頭において、ネックが短くソール幅が少し広めの低重心でストレートネックが好ましいと思います。

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打点を安定させるためのポイントとしてはライ角を最適なものを選ぶことも必要になります。

マッスルバックの場合、その素材は軟鉄やソフトステンレスが多くを占めるので、ネック曲げで調整することが可能です。

ミート率が低いのであれば、ライ角を確認して必要があれば修正してみましょう。


マッスルバックはシャフト交換することも視野に入れる

マッスルバックタイプのアイアンの場合、スチールシャフト装着のものが多いと思われます。それを、カーボンシャフトに交換することによって古びたクラプもかなり再生することが可能です。

まず、軽量化される点、さらにスチールと比較してソフトなフィーリングが得られるというメリットがカーボンシャフトから生まれるでしょう。

米ツアープロの中にもカーボンシャフトに装着替えしている例も見られ、ソフトフィーリングを追及するという意味では持ってこいの選択とも言えるでしょう。

その上、球数が増えてきても身体にかかる負担を軽減できるという大きなメリットも考えられます。

スチールシャフト装着のクラブヘッドは3番アイアンで235グラム程度です。それをカーボンに交換することで、バランスの関係を考慮すればシャフトを半インチのばすことも可能です。

軽くて、長くなってくるためヘッドスピードのアップが期待でき、理論上は「飛ぶアイアン」に生まれ変わる可能性を秘めているわけです。

注意すべきポイントはどういうシャフトがベストマッチなのかを吟味するという点でしょうか。

重量的には軽くても80~90グラム前後のシャフトなら、違和感も感じることなく、カーボンの特長を活かすことができるでしょう。

また、クラブヘッドが重いのためシャフトのバランスポイントもなるべく先端に位置するものの方がバランスがよくなり、タイミングも取りやすいでしょう。

アイアンはセットとして購入しセットとしてはじめて機能するクラブですから、シャフトのバラツキは命取りになりかねません。

ある程度有名なメーカー製で、番手別に設計が施されていて、どの番手でも同じ重量のものを選ぶと良いでしょう。

キャビティバッグとの比較

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ここで、マッスルバックとキャビティバックとのアイアンの違いを考えてみましょう。

一般的に言えることは、ドライバーであれば大型ヘッドと従来のサイズのヘッドとの違いと考えることもできるでしょう。

キャビティバックとはゴルフのクラブヘッドのバックフェースのセンター付近の肉厚を薄くし、その分周りを重くした(周辺重量配分)構造になっています。

マッスルバックと比較すれば、バックフェースの中央部分が軽いために、ヘッド全体を大きく設計することができます。

これによって、アイアン版の大型ヘッドの効果が表れてきます。具体的には、ほとんどのキャビティはグースネックの構造となっているので、ヘッドの重心位置がシャフトより後方に離れている度合いが大きいので、ウッドでいうところの重心深度が深いのと同じ効果が期待できます。

つまり、インパクト時のロフトが大きくなってボールが上がりやすくなることが考えられます。

このおかげで、今までアベレージゴルファーには使いこなすのが難しかったロングアイアンが多少は打ちやすくるというメリットがあります。

他の番手でも高弾道になる分、キャリーを稼げて飛距離はアップするでしょう。但し、アイアンは飛距離を稼ぐのが目的のゴルフクラブではありませんので一概にメリットとは言えないかもしれません。

キャビティバッグのモデルの中にはボールの上がりやすさを利用して、最初からロフトを立てたセットにしているものもあります。いわゆる、ストロングロフトと言えるでしょう。

また、ヘッドの周辺に重量が分散されていることで、スウィートスポットをはずした、ミスショットになってもブレが少なく、パワーロスも抑えられて、方向的にも飛距離的にもミスが現れにくいのかもしれません。

スウィートエリアが広がることは、ドライバーとは違って、芝の薄いところやディボット跡といったライの悪い状況からのショットが多いアイアンの場合は、大きなポイントになるとも言えるでしょう。

アイアンに限らずドライバーにもいえることですが、ゴルフクラブを買い替える際に、以前よりもヘッドサイズがずっと大きくなった場合、アドレス時の感じ方には2つの種類があります。

第一に大きくてどこでヒットしてもよさそうで安心できるというふうに感じる場合。もうひとつは、逆に鈍感なゴルフクラブを強くイメージしてしまい、インパクトイメージが湧きにくいというものです。

後者は上級者に多いタイプですが、クラブヘッドのサイズに関しては結局は慣れだと思って構いません。

ただし、ドライバーでアイアンでもひっかかりそうだとか、アドレスの座りが落ち着かないといった点に関してはずっと影響します。

試打してみてから購入することはもちろん、ライ角の調整などの日頃の手入れを惜しまないことが大切です。

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マッスルバックのアイアンがキャビティより大きく劣っているわけではありません。

自分が現在のゴルフに疑問を感じた時、その問題解決の糸口としてキャビティバッグもチェックするのだという程度で構わないでしょう。


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ゴルフクラブ,選び方,アイアン,マッスルバック

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