ゴルフクラブのセッティング
ゴルフクラブのセッティングに関しては、トータルでしっかりと飛距離差の出るような構成にしましょう。
フェアウェイウッドのセッティングについて付け加えると、絶対につながった番手を入れることにこだわることはありません。
フェアウェイウッドは、3・5・7・9番や3・4・5・7・9番というようにモデル別、メーカー別に番手のつけ方が違うことがあります。
ほとんどのモデルに共通することは番手ごとにロフト角が2~3°差で長さは0.5インチほど違う設計にしています。
セット購入の注意点
昔からゴルフクラブはほとんどの場合セットで販売されています。ウッドセット、アイアンセット、その両方を組み合わせたフルセットやハーフセットといった具合です。
そのため、みなさんの持っているクラプは一応セットの形ができているかのように思うでしょう。箱詰されたゴルフクラブを購入したのでしょうか。
しかし、本当の意味でセットといえるものは実際にはそう多くはありません。箱詰になっていたのは、単にシャフトの種類や硬さやバランスが同じものを組み合わせただけに過ぎません。
肝心なクラブの出来がまちまちになっていることが少なくないのです。今は昔よりも確かにかなりマシになってきています。
良心的なクラブメーカーは、セット組みする段階でシャフトやバランスばかりでなく、ヘッドの製造過程で発生する誤差までも考えて箱詰していることでしょう。
しかし、まったく同じクラブというのは存在しません。製造誤差はゼロではないからです。だから良心的にそろえるといっても、できるだけ似たようなセットにするしかありません。
ゴルフショップによっては、セットの中の一本は、他のセットの中から抜き出して販売されているかもしれません。
購入者が特定の1本だけを購入したいと言われれば店側ではそれを販売するしかなく、従って残ったセットに別なクラブを補充するといった処置をとるケースもあるわけです。
クラブの購入時にはこうした点も踏まえてゴルフクラブ選びをする必要があるでしょう。
ゴルフクラブの種類とクラブ選びについて
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隣り合った同士の番手はロフト角で3°ほど、長さは0.5インチほど違うわけのですが、この程度の違いだとボールの当たり具合など、ほんのわずかなことで飛距離が変らなかったり、時には逆転してしまうことも起こります。
プレーヤーがイメージするほど飛距離の差が出ないことがままあります。
ちなみに、実際に日本の女子プロゴルファーでフェアウェイウッドの飛距離の統計をとったところ、1番手の飛距離差は7ヤード程度と意外に少ない距離でした。
40~42m/s程度の平均的なゴルファーのヘッドスピードだと、女子プロよりさらに飛距離差は出にくくなり、40m/s以下のヘッドスピードの遅い人では飛距離の差はもっと出ないと思われます。
このように、フェアウェイウッドの飛距離差は1番手ではそれほど出ないのですから、思い切って1番手飛ばしたセッティングにすると、しっかりとした飛距離差のあるセッティングになります。
たとえば、3・4・5・7・9番といった設定になったFWのモデルで、ヘッドスピードが45m/s以下で3番ウッドが苦手な人は、4・7番の組み合わせか4・7・9番というような構成を検討してみるといいでしょう。
また、3・5・7・9番といった設定から思い切って、5・9番の組み合わせにすると、誰にとってもハッキリとした飛距離差が出せるようになります。
そこで、クラブ選択の際に何番で打つと悩むことがなくなって攻め方がシンプルになりゴルフプレーが楽になります。
仮に、間の番手を飛ばしてしまうと飛距離の差か出すぎるという人は、一番長いフェアウェイウッドの長さはそのままにしておくことも考えられます。
そして、その次に来る番手を0.5インチ差ではなく0.75インチ差にするというように、短い番手をさらに少し短くして飛距離差を明確にするという方法も可能でしょう。
ヘッドスピードが45m/s以下の人は3番ウッドを抜くといいと説明しましたが、飛距離差といった視点で見ると、実はもっと抜ける番手が存在します。間の番手を抜いてしまうことに不安を感じるというなら、抜いたつもりでバッグの中に潜ませておいて使わないラウンドを試しに回ってください。
バッグに入っていても考えていたほど活用されないフェアウェイウッドがあることがわかるかもしれません。無駄なクラブを抜けば、ウェッジを手厚くするということも可能になります。
ゴルフクラブのセッティングを考える場合、クラブ別の特性を活かして「大ケガするエリア」の対処する考え方も成り立ちます。
絶対避けたいサイドに飛ばない逃げ路を、ゴルフスイングではなくゴルフクラブの役割として与えるのです。
具体的には200ヤード前後の距離がある場合、フェアウェイウッドとユーティリティを中心に考えていきましょう。
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あくまでも基本ですが、ヘッドの後部がより大きいフェアウェイウッドのほうが重心角も大きくなるため右へ飛びにくい傾向があります。
さらにロフトが大きい7番ウッドのほうが3番ウッドよりもよくボールが捕まります。
ユーティリティは「中間型」でも「ウッド型」でも、それほど重心角は大きくありませんので、左へ行きにくくなります。さらに、ロフトが立つほど右にボールが飛びやすくなる傾向が強くなります。
こうした観点からフェアウェイウッドとユーティリティを使い分ける条件としては、次のようになります。
左足上がりのスロープではユーティリティが有利です。打球が上がりすぎてショートしやすい上に、あおるスイングになるのでフックしやすいライだからです。
ボールの捕まりをある程度抑えることができ、弾道が低めになる少ロフトのユーティリティが良いでしょう。
左足下がりのスロープではフェアウェイウッドが有利です。今度はボールを捕まえにくいので、スライスしやすく打球の高さも出しにくい条件なので、捕まりやすく、容易に高さが出るショートウッドが理想的です。
芝の違いによってもクラブ選択に影響を与えます。ラフではフェアウェイウッドが有利です。
ソールが滑って草を倒して抜けるメリットがあるので、高さも飛距離も出しやすいでしょう。
ユーティリティの場合は、フェースの向きもコントロールが難しいということもあります。
逆に、ベアグラウンドではユーティリティが有利でしょう。ソール幅が適度にあるので、ヘッドが跳ねにくい特性を活かせます。この辺りは、自分がよく出かけるゴルフコースに合わせて選択するというのも悪くない方法でしょう。
フェアウェイウッドですと大きなソールが跳ねてしまいトップなどのミスショットに結びつきやすいでしょう。
スロープとライの条件との兼ね合いで、たとえば190ヤードの左足下がりのラフでは、距離的にはユーティリティかもしれませんが、そのまま単純に使うとミスになる確率が高まります。
こんな場面では9番ウッドがエキストラとして加わっていれば、スムーズにプレーができるでしょう。
ポイントになるのは、180~210ヤードで余計な小細工をせずに、確実に右左を避けることができて、尚かつ球筋の高低をコントロールできるクラブがあれば、絶対的にやさしくなるという点にあります。
グリーンを捕らえるスーパーショットを狙うのではなく、アウトにならずに次のショットでスコアをキープできる可能性を残せるゴルフクラブを選べことが大切です。
自分のゴルフスイングや、ホームコースに多い条件に照らし合わせて、よく考えたエキストラクラブを加えて欲しいところです。
女子プロのセットがお手本
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平均的なパワーの上級者の方にとっては女子プロが採用しているセットは参考になるでしょう。
例えば、同じ上級者の中にも平均的なパワーしかないし新しいモデルには特に強くこだわらないといったゴルファーにはどんなフルセットが最適化ということを考えてみましょう。
ミート率が高くて技術力のある上級者にとっては、パワフルなゴルフスイングをするかどうかにかかわらず操作性のあるコンパクトなモデルがお勧めかもしれません。
購入する番手がどんなものでも、現時点で使用しているゴルフクラブを基準に考えて重量バランスの合ったモデルを選択することを意識することが、どのクラブも万遍に使えるフルセットに仕上げるためにはどうしても欠かせないポイントでしょう。
それを実現するためには、現在どのようなモデルを使っているのかに関して、使用中のクラブ名、シャフトの種類と硬さなどを具体的にショップの店員に伝えることで、より優れたフルセットになるための提案をしてもらいやすくなるでしょう。
また、平均的なヘッドスピード(40m/s~45m/s)なら、3、4番のロングアイアンの代わりに、ボールが上がりやすいショートウッドやUTを多用することがスコアアップにつながるでしょう。
具体的な例を挙げるとすれば、ロングアイアンを外してその代わりりをUTでまかなうという日本の女子プロのクラブセッティングがいいお手本と言えるでしょう。
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関連用語
ゴルフクラブ,選び方,種類,セッティング,フェアウェイウッド,番手
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