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ドライバーのライ角

ライ角の基本

ライ角はボールの方向性に大きな影響を与える要因になることをはじめに述べておきます。

ライ角とはシャフトの軸線(中心となるライン)とクラブのソールとの間にできる角度のことです。この角度が大きなものをアップライトと呼びます。

クラブヘッドのライ角 シャフトの軸線と地面との間の角度を一定にするとアップライトの傾向が強いほどヘッドの先端側が上がることになります。

ライ角の小さなモデルをフラットと呼んでいますが、角度に関しては明確な基準となる数値が定められているわけではありません。

非常に大まかに分類するとなると、ライ角が59度を越えるものはアップライトと判断できるでしょう。

ライ角が大きくアップライトになるほど、フェース面が左を向くようになります。このため、ボールが右に飛びにくくなることを知っておいてください。

メーカー別にみてみると海外製のドライバーより国内製のドライバーのほうが、アップライトである傾向が強いかもしれません。

ライ角とアップライト また、古いモデルより新しいモデルのほうがアップライトなドライバーが多い傾向が見られるでしょう。

非常に大まかに言えることは、ボールを捕まえたいタイプのゴルファーはアップライトのものが適しており、捕まり過ぎが嫌なゴルファーはフラットなモデルを選ぶといいと言えるでしょう。

こうした違いを考慮したうえで、自分が購入したいゴルフクラブのスペックを確認してみましょう。

ライ角について

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基本的にはゴルフクラブをソールして構えた時の角度をライ角と呼んでいます。

しかし、ソール形状の多様化が進んできたために、現在ではふたつの基準があります。

ひとつは従来からのもので、ソールした水平な地面とシャフトとの間に作られる角度の意味です。

さらに、フェースのスコアリングラインを基準にした考え方も生まれました。即ち、スコアリングラインとシャフトの中心線で形成される角度のことです。

現代では後者の方法が正しいという考え方が広まりつつあります。スタンスの時に目に入ってくるものであるスコアリングラインを水平と意識したほうが構えやすいと意識され出したからです。

ただし、ゴルフクラブのパンフレットではソールした地面との角度を明記してある場合が大半を占めています。そのため、実際にアドレスの体勢をとっててみると、パンフレットの表記と比較してフラットに感じたり、アップライトに感じたりする例もあります。

他のゴルフクラブとの比較では、スコアリングラインを基準にして構えて比べるとわかりやすいのではないでしょうか。

ライ角はゴルフクラブの性能を決める大きなポイントのひとつであり、原則的にアップライトなタイプのものはリーディングエッジをターゲットに対してスクエアにセットアップしても、クラブフェースは左を向いています。

またゴルフスイングの最中に、ヘッドが左を向きやすく、これはフェースが返りやすくなることを意味しています。

逆にフラットなタイプのものはアップライトなものの反対の状態逆になります。ライ角だけで考えてみるとスライサーはアップライトなモデルのほうがいいという理屈になります。

しかし、アップライトあるいはフラットというのは、ヘッドの容量やシャフトの長さなどとも関係して決まるものなるので、何度以上がフラットとは一概に言えません。

仮に目安とするのであれば、250㏄のヘッドで44インチのドライバーでライ角が55度以下ならフラットと判断できるでしょう。

ただ、これもフェース角などで調整しているケースもありますから、スライサーに不向きと一概に言い切ることは難しいのです。

ドライバーのライ角について

ドライバーのライ角について再度説明しておきます。

ゴルフクラブのライ角はボールの飛び出す方向に影響を及ぼすポイントのひとつに挙げられます。

ゴルフクラブ 同じフェース角(つまりフェース向きが同じ)でもライ角がアップライトになるにつれて、実際のフェース面は左側を向くように作られているためボールのつかまりが良くなる傾向があります。

こうした作用がライ角にはあるので、大型ヘッドでボールのつかまりにくいドライバーに向けてアップライトにデザインされたモデルが数多く出回っています。

しかし、実はロフト角が小さなドライバーのようなゴルフクラブをアップライト仕様にしても、それほどつかまりやすさが改善される効果は期待できません。

コントロールを重視のドライバー選び

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アイアンなどのロフト角の大きな番手では、アップライトになるとつかまりが良くなるのは確かです。

ロフト角が大きくなるほどアップライトにした場合のつかまリ具合は明らかに強くなります。

しかし、ドライバーの場合では、アップライトのデザインにする意味はどちらかと言えば外観上のイメージ、つまリボールがつかまりやすそうに見えるという心理的な効果のほうがはるかに大きいのです。

ドライバーでつかまりやすいクラブ選びをするのなら、アップライトなモデルを選択せずに、フェース面が左を向いたフックフェースの度合いの大きなタイプやリアルロフト角の大きなタイプのほうが実際的な効果は高くなるでしょう。

また、近年では弾道調整機能が搭載されたドライバーも市販されるようになってきました。いくつかの種類があるのですが、ヘッドの装着部分は固定ネジでできていますのでロフト角やライ角の調整が可能になっているのです。

こうしたドライバーであれば、自分なりのチューニングも可能になってくるので選択肢の一つに加えても良いかもしれません。

アイアンクラブのライ角

ここまでドライバーのライ角について書いてきましたが、アイアンクラブのライ角についても付け加えておきます。

ゴルフクラブの情報に詳しくない人には驚きの事実かもしれませんが、市販品のアイアンセットは番手ごとに少しずつライ角に誤差があります。

大量生産されてパーツを組み合せる工業製品なので、番手によってライ角が狂うのはある程度は避けられない事実なのです。

ゴルフクラブを選ぶ そのまま使用するには、厳密にいえば番手ごとに微妙に違うゴルフスイングをすることが要求されるとも言える状況です。

プロゴルファーの場合は、ライ角のズレを認識しているので調整していない人はほとんどいないでしょう。

クラブセットの集合としてライ角の数字を合わせたり、自分の狙いやすい球筋・飛距離が出る角度に調整するようです。

また、構えやすくラインの出しやすいフェースの見え方に統一するといったこだわりを持ったゴルファーが多いようです。

一度調整したらそのままずっと使い続けるパターンと、その日のコンディションやコース状況に合わせてその都度ライ角を調整する人もいるくらいです。

5番アイアンのライ角を61度を中心に2°刻みで用意して3本のクラブの違いを調べてみた人もいます。アップライトにすると、高重心となりヘッドが重くなったように感じます。

球がつかまりやすく感じるので、手の動きを自然におさえるようなゴルフスイングになるようです。また、フェースの下めで打ったほうが打感がよく感じやすくもなります。

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フラットにしてしまうとスライスが出やすい状態となり、スイングを重ねるうちにどんどん手でつかまえにいく傾向が出てしまいます。

この場合、フェースの下に当たると打感が悪く、飛距離が落ちるので意識せずとも打点が高くなりやすいものです。

飛距離に関しては大きな影響はないかもしれませんが、ライ角が合わないクラブは左右にばらつくことが増えます。

ライ角が合わないと確かに曲がりやすく、とりわけフラットにすると方向性が悪くなるので注意する必要がありそうです。

ライ角の調整でボールの曲がりを防ぐ

ゴルフクラブのライ角については、ほとんどのアマチュアゴルファーはそれほど大きな関心を払っていないのが実際のところかもしれません。

飛距離に直結するロフト角には関心がある人でもライ角に無関心になるのは、飛距離に結びつかないからだと考えられるかもしれません。

しかし、ライ角の重要性を理解すれば自分のゴルフクラブのライ角がどうなっているのか調べたくなる気持ちが湧いてくるでしょう。

一般的には、極端にアップライトなライ角の場合は、球は左方向に飛びやすく、フラットすぎるライ角の場合は、右に飛ぶと理解されています。

そのため、アイアンの場合には構えた時に、トウ部分で10円玉2枚くらいの厚さが入るすき間をあけて構えられる角度が、適正なライ角とされています。

それを間違っていると考えないわけではありませんが、それと同時に正しいとも断言できない点もあります。

トウダウン現象という言葉が少し安易に使われすぎていてライ角の持つ意味をさらに難しいものにしている面は否定できません。

スイング中の正しいライ角の測定方法は、スコアリング幅のソール部分をマジックで塗りつぶすことでできます。

そして実際にボールを打ってみて、ソールのどの部分がこすれているかで適正なライ角がひと目でわかります。

ヒール側より大きくこすれているのであればライ角がアップライトすぎることを意味しており、反対にトウ側がこすれていれば、ライ角がフラットすぎるということを意味します。

クラブメーカーが作るゴルフクラブのライ角は、ほぼ一定のものになっていますが、ユーザーひとりひとりの手の長さやスイングプレーン、さらにはヘッドスピードの違いによって適正なライ角は皆一様ではありません。

そのため、市販されているゴルフクラブのライ角がユーザーである自分にマッチしている可能性はそれほど高くはないのです。

ボールがうまくつかまらないという悩みを抱えているゴルファーは、一度この方法でライ角をチェックしてみるのも悪くないことだと思います。

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ゴルフクラブ,選び方,ドライバー,ライ角

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