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アイアンのボールのつかまりを改善

アイアンクラブはドライバーと違ってフックフェースが存在しません。

そのため、ボールのつかまりを改善するには、ややヘッドがやや小ぶりなタイプでネック軸回りの慣性モーメントが小さなゴルフクラブを選びましょう。

どうしても大きなクラブヘッドでやさしいイメージのあるアイアンを使いたい人は、少なくともグースネックになったアイアンモデルを選択することにしましょう。

グースネックというのは「ガチョウの首」という意味です。ネックに対してリーディングエッジが後退している形状をしています。

グースネックになったアイアンモデルを選択

グースネック ネックが曲がっている形状がガチョウの首のように見えるためそう呼ばれています。少し細かい話をすれば、グースネックの程度はフェースのリーディングエッジの位置で判断され、アメリカでは「オフセット」という表現(インチ)で表し、日本では「フェースプログレッション」という表現(ミリ)で表します。

ネック軸回りの慣性モーメントが小さなゴルフクラブも、フックフェース(アイアンではグースネック)になったタイプもボールがつかまりやすくなってくるので、スライスが軽減できる効果はあります。

グースがきついタイプのアイアンに替えた途端にダフリやひっかけのミスショットが多くなるケースがあることも、頭の中に留めておいてください。

ストレートネック こうしたミスが増えるタイプのゴルファーは今まで、ストレート系のネックのアイアンでゴルフクラブをインサイドから振り下ろしてボールを打っていた人に多く見られるケースです。

ストレートネックと言うのはシャフトの軸線とリーディングエッジの距離が4ミリ以上あるもののことです。

ストレートネックのアイアンとグースネックのアイアンの違いとしては、グースネックのほうがフェースプログレッションが小さいものだということがポイントです。

つまり、インパクトで今までと同じタイミングでは、フェースがボールに当たっていたはずが、グースネックではまだそこまでクラブ届いていない状況なのです。これでじゃダフリのミスも増えるでしょう。

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その上、グースネックのほうが重心角が大きいために、ボールは左方向へ飛ぶ傾向が強まります。

つまり、これまでボールが上手くつかまっていない場合は、買い替えたグースネックのアイアンのタイミングを覚えるほうがいいと思います。

しかし、仮にボールのつかまりに何も問題がなかった場合は、グースのきついアイアンを使う必要はないと判断することもできるでしょう。

ストレートネックのモデルが人気か?

アイアンの売れ筋の最近の傾向を見ていると強いグースネックのモデルは人気がなくなって、ストレートネック系のモデルに人気が集まるように感じます。

アイアンのクラブセット多くが5番からピッチングウェッジまでの6本セットになり、より下のウェッジを単品売りのモデルに割り当てるゴルファーが増えたのが原因かもしれません。

ウェッジランキングを見てみると分かるのですが、グースネックになった単品モデルはごくごくひと握りしかなくて、主流はストレートネックになっています。

アイアン全体のクラブセッティングを考える場合、ストレートネックのウェッジとグースネックのアイアンの組み合わせにすると、見た感じも実際にボールをつかまえる感覚も異なるため、使いにくい組み合せになります。

そうしたことも影響してストレートネック系のアイアンが人気なのかもしれません。

その一方で、単品ウェッジを使わずにセットになったウェッジを使うゴルファーが比較的多いアベレージ向けアイアンは、グースネックモデルが売れているようです。

グースネックとフェースプログレッション

アイアンクラブにおけるグースネックという表現はボールのつかまりやすさの完全な目安ではありません。

アイアンのグースネックは、フェースプログレッションと混同されている場合も多く見られます、実際には違うものです。

グースネックとはネック部分の曲がった状態を意味しており、ゴルフ用語で使う「グースの度合い」とは、ホーゼルの一番外側とリーディングェッジとの距離のことです。

測定の基準点がフェースプログレッションとはまったくの別物なのです。

グースネックの歴史は70年ほど前とかなり古く米国で新発売されたクラブのキャッチコピーが「がちょうの首」だったことに由来しており、オフセットという言葉も意味は同じで使われます。

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フェースプログレッションは比較的最近登場したゴルフ用語ですが、従来まではボールのつかまりが良いというバロメーターとして認識されていたのがグースネックです。

フェースプログレッションがグースネックよりもよく使われる言葉になったのは、グースネックの数値にあいまいさが含まれているためです。

もちろん、グースの程度が大きいほど、フェースプログレッション値も小さくなることは確かです。

しかし、「セミグース」や「きつめのグース」にセットしたという表現は数値的に見れば信頼性の高いものではありません。

例えば、ホーゼル径が太い、ふくらみがあるといった視覚的に考えると、これもグースの度合いが大きく違って見えてしまうためです。

さらに、鍛造製法でアイアンクラブ作られていた時には、この視覚を利用することでクラブを作っていたことが多かったという事情もあります。

クラブの職人達は、鍛圧したヘッドを磨き上げながら仕上げていくプロセスで、多少の誤差を視覚的に同じように見えるように調整していました。

しかし、ロストワックスと呼ばれる精密鋳造でアイアンが製造されるようになって、シャフトが太くても、反対に細くても、ホーゼルがふくらんでいても、あるいは変形しても、わかりやすい数字が好まれるようになりました。

つまり、シャフト軸線という変わらないものを基準にしたフェースプログレッションの数値の方が、クラブ設計する過程でも、また統一された用語としても、グースネックよりずっと便利だた考えられたわけです。

ドライバーとの兼ね合い

注意すべき点はドライバーとの兼ね合いです。ドライバーを大型でフックフェースでつかまりのいいタイプにして、アイアンクラブはプロ仕様のような小ぶりなヘッドでネック軸回りの慣性モーメントが小さくてつかまりのいいゴルフクラブを選ぶという組み合わせは避けるようにしましょう。

これまでの話の中で、どちらもつかまりのいいタイプということになりますが、ドライバーとアイアンのネック軸回りの慣性モーメントの数値に大きな隔たりがあると、ダウンスイングでヘッドが返るタイミングが完全に違うものになることを意味します。

つまり、ドライバーを大型ヘッドにすればアイアンも大きなタイプを選び、ドライバーがやや小ぶりならアイアンも大きくないタイプで一致させないと、クラブヘッドが返るタイミングの違いからゴルフスイングに悪影響を及ぼす危険性が高まるのです。

大きなヘッドのドライバーと小ぶりなプロモデルアイアの組み合わせで使っているプロゴルファーも多くいることは確かです。しかし、プロ達はドライバーでは左にボールがつかまりすぎるリスクを減らすために大きなヘッドを選んでいます。

それに対して、アイアンクラブでは恣意的にヘッドを操作してボールをドロー、フェードなど曲げやすくする目的があったり、深いラフからのヘッドの抜けをよくする目的で小ぶりなアイアンを使っています。

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これを、アベレージゴルファーアが真似るにはかなり難しい組み合わせと言えます。

ましてやスライスに悩むゴルファーが取るべきクラブセッティングとは言えません。

楽しいゴルフを目指すのなら、どの番手も同じタイミングで振れるクラブセッティングが鉄則になります。

大型ヘッドのドライバーと小ぶりなプロモデルアイアンの組み合せで使うことは、自らミスショットの原因を作り出しているといっても過言ではありません。

アイアンの役割、セッティングを考える場合、長い番手が打ちやすいかどうか、短い番手が容易にコントロールできるかといった機能を的確に判断できるかという点も重要になります。

ここで軟鉄鍛造のマッスルバックのプロモデルを機能面を突き詰めて考えてみましょう。

そのモデルの長い番手が打ちにくい点があっても、ロングアイアンの距離はユーティリティなどの打ちやすいゴルフクラブに変更することで、ショートアイアンの高いコントロール性を生かす、という判断ができるかもしれません。

アイアンはウッドなどのゴルフクラブと違って、構造がいたってシンプルなので、ヘッドの形状を見ればおおよその機能を推測することが可能です。

ここでチェックすべきポイントは、ヘッドサイズとネックの長さの2点に集約されます。

ヘッドサイズが大きいモデルは、ヘッドの重心距離も長くなる傾向があり、慣性モーメントもアップします。

スイートエリアが広がるという点は生まれますが、ヘッドターンが緩やかになるため、クラブとしての操作性は幾分低くなります。

ネックの長さは、ヘッドの重心高さに影響を及ぼしますので、この長さが短いと、重心は低くなる傾向があります。

即ち、ヘッドサイズとネックの長さの2点をチェックするだけでも、スイートスポットの広さ、クラブの操作性、ボールの上げやすさについておおよそ判断できるわけです。

近年は複雑な形状のバックフェースも増えていますが、よほど特殊な素材をコンポジットしているのは例外としても、ほぼ外観どおりの性能を持ちます。

つまり、トゥ・ヒールが膨らんでいるタイプはスイートスポットが広く、ソール幅が広ければ重心深度が深いと判断して間違いないでしょう。

これとは逆のケースは考えられません。ゴテゴテしたデザインでスイートスポットを狭くしたり、打球を低く抑えるモデルは、存在しません。

それは「意図的に飛ばないゴルフクラブ」を作るようなものなので、メーカーは絶対に採用しません。

バックフェースで判断するとすれば、アイアンクラブは3つに大別してよいでしょう。「ポケットキャビティ」「マッスルバック」「キャビティバック」がそれです。

ロングアイアンでのミス

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ロングアイアンでのミスがとくに目立つようであれば、クラブセット内のマッチングをチェックしてみる必要があるでしょう。

ただし、アイアンといってもある程度の飛距離のほしいゴルフクラブという側面を抱えていますので、多くの場合は、飛ばしてやろうというメンタル面での問題が大きいことでしょう。

打ちやすいロングアイアンを定義するのは難しいですが、ソール幅が広くてボールの上がりやすいタイプのものが無難でしょう。

しかし、これはダフるとかえってひどい結果が待ち受けています。仮に、ダフッてフェースがかぶるのをゴルフクラブで解決しようと考えるのであれば、反対にツール幅の狭く、ストレートネック系のゴルフクラブを選ぶことです。

けれどの、ゴルフクラブの性能としてはボールのつかまり、上がりやすさを考慮しても打ちこなすのはアマチュアには難しい形なのがロングアイアンです。

楽に振るように心がけるか、もうロングアイアンを使用することを諦めて、5番ウッドや7番ウッドを大いに活用する方針に変更したほうがスコアメークは楽になるといえるかもしれません。


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ゴルフクラブ,選び方,ドライバー,スライス,グースネック

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