アイアンのゴルフクラブを選ぶ
ゴルフクラブの中で本数が一番多いのはアイアンです。アイアンは名前が示すとおり鉄で作られているヘッドを持つゴルフクラブのことです。
個人差はありますが、およそ100~200ヤードぐらいの距離を狙う場合に使用します。
飛距離がどれ位出るかによってロングアイアン、ショートアイアンといった風に区別されます。
アイアンのゴルフクラブを選ぶ方法
一口に「アイアン」と言ってもたくさんの種類があるわけです。製造工程や素材の違いによって飛び方もかなり変わります。
上級ゴルファー向けのアイアンとして、「フォージドアイアン」と呼ばれるクラブがあります。
もちろん、上級ゴルファー向けと言うのはセンスの問題なもので、中級者では使いこなせない言うことではありません。また、ゴルフクラブの製造技術の発達によってアイアンの特性もかなり変わってきています。「フォージドアイアン」は軟鉄鍛造製のアイアンです。
初心者がアイアンを選ぶ場合には、ゴルフショップの店員さんに相談してみて、自分にぴったり合うクラブを選んでもらうことが一番確かな方法かもしれません。
アイアンクラブのチェック項目
アイアンを選ぶ場合には、ライ角度、シャフトの長さ、ロフトといった項目をチェックしなければなりません。ロフトと呼ばれるのはゴルフクラブを体の前に置いた時に、ゴルフボールが当たる面とシャフトとの角度差を意味します。ライ角度はシャフトとゴルフボールを飛ばす方向から見た場合のヘッドの底面とシャフトとの角度のことです。
こうした仕様項目は、自分の体格にマッチしたものを選ぶ必要があります。
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微妙な角度のズレで、ショットした時の感覚が大きく変化します。
ロフトとライ角度に関してはシャフトの長さとの組み合わせによって決まります。
自分でスイングしてみてしっくり感じるアイアンのゴルフクラブを選ぶことができればいいでしょう。
その意味で、購入前の試打はとても大切です。うまくスイングできるようになるまで努力が必要です。
ここで、飛ぶアイアンについて考えてみましょう。
飛ぶアイアンはメリットももちろんありますがデメリットが存在することもしっかりと把握してからゴルフクラブ選びをして欲しいものです。
通常はアイアンクラブは、セットで購入するのが一般的です。その場合、昔は「3~9番、PW」の合計8本のセットか「3~9番、PW、AW、SW」の10本セットが主流として市場に出回っていました。
しかし、現在は「5~9番、PW」の6本セットもしくは「5~9番、PW、AW、SW」の8本の組み合わせで売られていることの方が多いようです。
この変化が生まれた理由は、ゴルフクラブメーカーが「飛ぶアイアン」を販売することで、いくつかのメリットが生じることにある可能性が考えられます。
その理由の一つ目は、ストロングロフト化の傾向が強まったことで今まで以上に扱いが難しくなった長い番手のアイアンを外せることです。
従来のアイアンクラブ開発思想は「いかにロングアイアンを打ちやすくするか」に重点がありました。
そのための先調子シャフトや低重心化の採用などといったいくつもの工夫が施されてきまました。
しかし、その役割をユーティリティやショートウッドが果たすようになったことで、ミドルアイアンの長さとロフト角の程度から考える時代になったわけです。
ロフト21°の3番を選ぶよりもロフト25°の5番のほうが、打ちやすくできる可能性は高まります。
他にも、アイアンセットのコストを低く抑えられる点も指摘しておきます。
ゴルフクラブが2本少なくなるわけなので、その分、ゴルフクラブのセットとしては見かけ上コストが低く抑えられます。
アマチュアゴルファーの立場からするとクラブの購入にたいする心理的障壁が低くなるわけです。
このような切り口ばかりに注目してしまうと、ゴルフクラブメーカーの都合ばかりが優先されているように感じるかもしれません。
しかし、ユーザーにももちろんメリットは生まれています。それは選択肢が増えるという点です。
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3、4番のアイアンの代わりとしてショートウッドとユーティリティを入れるという選択肢も生まれました。
また、自分の好みのウェッジ類を、単品で自由に購入できるわけですからロフト角やバウンスにこだわったゴルフクラブ選びが可能になりました。
もちろん、こうしたクラブ選びにはデメリットも存在します。
一番目立つ点は短い距離への対応が薄くなる点です。
たとえばドライバーのヘッドスピード42m/秒の人の場合は、ロフト角39°の9番アイアンは130~140ヤードは容易に飛ばせると思います。
そこから考え始めると、その下のPWは多くの場合ロフト角44°となり、120~130ヤードは飛ばせることができるでしょう。
ところが、110ヤード以下のクラブ選びで悩みが生まれてしまいます。
スコアメイクに大きな影響を及ぼすこの距離において、フルスイングできる番手が、セットにはないこともあります。
単品のウェッジを入れて対策するにしても、何本必要かと考えた場合にトータルで14本以内で組む必要があるので結構難しい選択が強いられることになります。
キャビティバック
キャビティバックのアイアンに関してはいくつものメリットがあることは確かです。しかし、やさしいという感覚は、あくまでも一般論の範疇です。
そのやさしさが逆にデメリットとなるケースもあることは理解してゴルフクラブを選ばなければいけません。たとえば、ヘッドが非常に返りやすいので、意図的にクラブフェースをコントロールするのは難しいタイプのゴルフクラブもあります。アイアンの引っかけが気になるゴルファーはゴルフクラブを選ぶ際に注意が必要になります。
一般的なキャビティバックのアイアンはヘッドの大型化が進むにつれて、その製造方法は鋳造のステンレス製のタイプが増えました。この場合、ロフト角やライ角の調整が難しくなります。
まったく不可能という意味ではありませんが、そのゴルフショップに行ってすぐに調整してもらえない場合も出てくるでしょう。
また、ヘッドが大きくなったことが影響して、重心位置が高くなっているアイアンもあります。ヘッドの上部が下部と同じくらい肉厚だったら、大抵は高重心と考えておくべきです。
この場合はもちろんボールは上がりにくくなるためロングアイアンは打ちにくいと感じるかもしれません。本来、キャビティアイアンの周辺重量配分で大きな点は、トウ&ヒール側とソール側でありトップブレードを肉厚にする意味はほとんどないかもしれません。
そのため、やさしいキャビティアイアンを選択するならトウ&ヒールとソール側に十分重量配分がなされていて、フェースの高さの低いモデルがやさしいモデルと言えるでしょう。
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個人個人のレベルに寄っても違いますが、一般論としてはキャビティアイアンにするならロングアイアンがある程度打てるものを選ばなくては無意味です。
アベレージクラス以上ではショートアイアンは特にキャビティにこだわる必要もないはずです。
アドレス時のイメージは8番や7番でつかめるでしょうが、それだけでは不足で、ロングアイアンもかならずチェックして選ぶようにすべきです。
その構造から考えると、ストレートネック気味のキャビティアイアンやえぐれの少ないモデルは難しいと思います。
ネックがグースであるほうがボールがつかまりやすくなるのは当然ですが、キャビティの場合はヘッド中央に重量がほとんどなく、周辺が重いからこそ効果を発揮するのだということを理解してください。
とりわけハーフキャビティと呼ばれているタイプのモデルは、ほとんど形を変えたマッスルバックと表現しても構わないレベルです。
プロゴルファーならボールをどこに落とすかということを”点”で意識し、残り何ヤードかの1ヤード刻みでショットしているはずです。
あくまでも、そのレベルの精度の中でのやさしさなのです。シャープなキャビティアイアンは、アベレージゴルファーにとっては無意味なテーマに過ぎません。
近年のキャビティアイアンの特徴
とは言っても、近年の特徴としては、クラブヘッドを比較的大きくして、低重心を実現することでゴルファーにとっての「やさしさ」を目指すキャビティアイアンもどんどん発売されるようになってきました。
こういったモデルの特徴はボールが上がりやすい上に、ミスヒットにもある程度寛容性が高いため、アベレージゴルファーでも使いこなせるということが言えるでしょう。
それでも、逆にクラブヘッドが大きくなると重心距離が長くなるのは致し方ない面がありますから操作性を重視するとなるとやや難しい面があるのは確かです。
そうした理由で、プロレベルのゴルファー、上級者からは避けられる傾向があることも確かでしょう。
ある程度のレベルに達したゴルファーにとっては、ややヘッドの小ぶりなキャビティアイアンのモデルの方がオススメと言えるでしょう。
関連ページ
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関連用語
ゴルフクラブ,選び方,アイアン,フォージドアイアン,軟鉄鍛造,ライ角度,シャフト,ロフト
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